ぼっち・ざ・ろっく!を見てギターを始めたくなったのでパシフィカのスペックを知りたい!
初心者セットのギターでは満足できなくなってきたので2本目を検討している。
611VFMってどうなの?HFMとどう違うの?
このようなお悩みを解決します!
詳しく理由を見ていこう!
メリット①:見た目
これは私が実際に使っているパシフィカ611VFMダークレッドバースト(DRB)です。
全体的に暗めの色合いだけど、フロントピックアップのP90がクリーム色をしていてワンポイント映えています。
赤の中に杢目がさりげなく、しかししっかりと主張をしていてとても綺麗だと思います。
ヘッドのグラデーション感もたまりません。
PACIFICAのロゴやヤマハのマークが意外と賛否別れますが、私はかっこいいと思います。
ちなみにぼっちちゃんのパシフィカの色合いは
特別仕様らしいよ。
メリット②:価格
パシフィカはコスパがいい!とよく言われますが、私もその通りだと思います。
その理由は、価格以上の贅沢装備がたくさん搭載されているから!
贅沢な装備①:Seymour Duncan製のピックアップ
まずなんといっても一番の目玉はピックアップです。
パシフィカ611VFMには、人気ピックアップメーカーSeymour Duncan製のピックアップが搭載されています。
フロントには、SP90-1n
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リアには、Custom5
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音については後述しますが、
特にフロントのSP-90は611ならではなので要チェックです。
贅沢な装備②:ブリッジ
ブリッジには、なめらかなアーミングとチューニングの安定性を兼ね備えたWilkinson製 VS50-6 が使用されており、アーミングを多用したい方には非常に嬉しいポイントとなっています。
アームはねじやまがないタイプなのでつけ外しも非常にスムーズで簡単です。
見た目はこんなかんじです。
引き締まった印象で高級感があります。
フラットなつくりになっているので、ブリッジミュートなどで手が触れるときも安定感があります。
贅沢な装備③:ペグ
Grover製のロッキングチューナーというロックペグが搭載されています。
このロックペグ弦交換が非常に楽で、弦交換だけなら5~10分ほどで完了してしまいます。
普通のペグと違って余りの弦を巻きつける必要がないのでかなり楽です。
ただし、固定方法に少しくせがあってやり方を間違えると弦を切ってしまうおそれがあるので、普通のペグと違って少しコツが必要です。
詳しくはメーカーのヤマハ様が丁寧に解説してくださっているので参考にしながらやれば問題ないですが、コツを掴むまでは少し苦労するかもしれません。
贅沢な装備④:塗装
高級ギターに引けを取らない美しさだと思います。
裏も綺麗に塗装されています。
もはや好みの見た目ならこれだけでも買う価値があると思えます。
杢目が綺麗に見えると一気に高級感がでます。
メリット③:音
フロントピックアップ:SP90
フロントピックアップは、シングルコイルでありながらハムバッカーに近いような太い音を出すことができます。
シングルコイルとハムバッカーの中間的立ち位置とよく言われていますが、これが極上に甘いトーンでクリーントーンで弾くと立体感、丸み、綺麗さを兼ね備えます。
シングルコイルの軽快さをもちつつ、丸みをもった非常に優秀なピックアップだと思います。
歪ませると、歪みの乗りがよく暴れるような広がり方をします。使い方を選びますがクランチくらいでも強くピッキングすることでとても気持ちのいい音になります。
綺麗なアルペジオなんかも似合います。
リアピックアップ:Custom5
リアピックアップは、トーンノブのコイルタップでシングルコイル仕様にすることが可能です。
ハムバッカーとしての使用感は、パワー感がもう少しほしかったかなと思うところもありますが、汎用的に使える音と考えると非常に使いやすいです。
コイルタップしてシングルにするとシャープで歯切れのいいサウンドになります。
個人的にはシングルでジャカジャカやるのが好みです。
癖のあるフロントとは裏腹に素直で癖のない音を出すリアピックアップで、全体でバランスが取れていると思います。
ミックスポジション
フロントの太い音を残しつつも、より汎用的にしたミックスポジション。
フロントはかなり癖が強いので、ほどよい丸みと太さを残しつつも少しタイトにしたいときに使います。
リアをシングルコイルにしている場合は、軽快で弾むようにリズムを刻めますし、リアがハムバッカーの場合は、音の分離が良くわかる音色にすることができます。
ほど良い丸みの音がでる印象です。
SP-90ピックアップの恩恵もかなり感じられるので、ミックスポジションが好きな人は多いんじゃないかなと思います。
ヤマハさんの紹介動画↓で音を確認してみてください。
少し気になった点
トーンノブが緩い
ボリュームノブは気にならないのですが、トーンのつまみがとても緩く少し触れただけで簡単に回ってしまいます。
意図があっての設計なのでしょうが、個人的にはボリュームノブと同じくらいにしてあった方がいいなと思いました。
好みによるかもしれませんが、要調整かもしれません。
指板の塗装で指が黒くなることがある
指板が塗装してあって、滑りがよく弾きやすくはあるのですがそれのせいか弾いていると指先が黒くなっていることがよくあります。
使用半年以上たっても指が黒くなることがあるので、少し気になりました。
これに関しては他の方のレビューなどでも見られる意見なので、個体が外れだったというわけではなさそうです。
弦の張りが強い
これは感じ方に個人差があるかもしれませんが、購入時の状態で弾いていて指が痛くなることが多かったです。
エリクサーなどのコーティング弦を使う予定の方はより顕著に感じると思いますので、注意が必要です。
私は、張りのある抜けのいい音よりも弾きやすさと枯れたようなトーンがほしかったので、弦高を下げて、ベタ付けだったトレモロユニットをフローティングにするなどして弦の張りを弱めることで解決しました。
HFMとの違い
パシフィカ611には、VFMとHFMタイプの2種類があります。
その違いは、アームを使えるか使えないかです。
上述の通り、VFMはアーミングが可能となっていて、HFMはアーミングができない。これがわかりやすい違いです。
安定した音でかき鳴らしたいなら、HFM
アーミングをしてより豊かな表現をしたいならVFM
細かな違いはよくわからないよ!という方は後々アーミングしたくなったら可能なVFMが個人的にはおすすめかなと思います。
詳しくはギター博士のこちらの動画を参考にしてみるとよいかと思います。
まとめ
今回は、パシフィカ611VFM DRBについて評価してきました。
結論としては、ギター初心者や中級者だけどコストパフォーマンスよくいいギターを買いたい!という方にはもってこいのギターかと思います。
少々気になる点もあったものの、ピックアップ、ブリッジ、ペグなど搭載されているものは価格以上の価値を感じられるものばかりですし、弦高調整やトレモロユニットの調整も簡単に行うことができます。
見た目も高級感があるので(ぼっちちゃんも使ってるモデルだし)好みに合う方は有力な選択肢になりえるのではないでしょうか。
特にセイモアダンカン製のピックアップを使ったことがない、使ってみたいという方はこの価格で手に入れることができるのは非常に良いポイントではないでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。
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ヤマハさんの紹介動画で紹介されていた色↓
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